2012年01月14日

時路屋さん

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飯田線の天竜峡の駅前に「時路屋」さんという食堂がある。
ラーメンがおいしいですよ。
と言った人は「働く人向けのラーメンです」と、注意深く付け加えた。

飯田のラーメンはちょっと変わっている。
ソウルフードは「上海楼」で、飯田人は「支那そば」と表現するけど、
支那そばなのは、多分元ネタだってことと、見た目にとどまるかんじ。
ちょっと変わったラーメンだ。
なんだろう、最初食べた時は甘めのすき焼きの割り下をスープでのばしたイメージで、
その不思議な味わいに「人が並ぶ」のが驚きだった。
上海楼は別途書くとして。。。

そんなこんなで、どうやら飯田のラーメンは普通とは違う物らしいと気付いた、
沢山の旅の衆の?を受け慣れた人は、飯田のラーメンを教えてくれるとき、
ちょっとした注釈を添えてくれたりするのだ。

雪祭りに行く前に、昼神に用事があって、丁度天竜から平岡までのる電車を待つのに、
15分開いたので、のれんをくぐってみた。
「9分の電車だけどいけるかな?」
お母さんは時刻を見て「大丈夫ら」といった。

ラーメン一つ。

_DSC8677.jpg

お母さんは大きな鍋をじーっとみつめて、時々麺を動かしている。
充分に火が入ると、片手網に麺を取って、そうっと持ち上げて、
子供を落とすよ〜っとおどかすように、うわっと下げて、
再びふんわり胸の前に戻すと、そっとスープの待つ丼に麺をうつした。

今の、湯きり??(め■め;)

ちゃっとか、そういうしずくも飛ばない、不思議な湯きり。

5分もかからないくらいで、小さな会計窓をくぐってお丼は現れた。

_DSC8681.jpg

「働く人用の」
そういったわけは出てきた瞬間わかった。
飯田のラーメンの中で、見た目の色が濃い。
スープを頂くと、濃くのあるお醤油味で、やっぱりほんのり甘辛の独特なスープ。
上海楼と、そんなには違わないというと、飯田の人に私の舌が疑われそうなんだけど、
時路屋さんのも「飯田ラーメン」であるのは間違いなかった。
もう数軒尋ねたら、飯田ラーメンの由を見つけられそう。
今ようやく点が線に。
麺は角の四角いラーメンらしい麺で、うん、ラーメンだ。

つるつると一息にいただいた。

暖まる暖まる、優しい味だった。

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丼の文字がかすれるくらい。
何杯も何杯も食べられてきたんだなぁ。

駅があって。
タクシー屋さんの一つの拠点で。
観光客は観光客で天竜峡の表にいくから、時路屋さんは裏方の食堂なのかな。
先に出た先客も仕事の制服のコートをきていたよ。

時そばという演目はあったけど、時の路という名前は珍しい。
今度由来をきかまいか。


posted by つぐみ at 14:00| 東京 ☁| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
旅は食で実感。土地は食で実感。
故郷を離れて住まう私の実感です。
風土の違いは土地の実りの違いになって、
人柄の違いになって、
結局、何が一番違うかって、
食文化ですよね。^^
ソウルフードなんて、上手く言ったものだと、
実感。

Posted by Fumi at 2012年01月20日 23:00
や。そうですよね「食」が一番実感。
もう、これしか無いですわ。
風景も空気も位置も全部の個性が食に詰まる。
原因と結果の中に食があって、私を通るときに、
いろんな物を見せて行くのは、
「食」って言うフィルムみたいだ。

私のソウルフードってなんなんだろう。
何を食べたら一番懐かしいか、どうしても思い出せない。
海苔と、卵掛けご飯、かなぁ。。。>Fumi
Posted by つぐみ at 2012年01月21日 01:55
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