2012年01月15日

新野のゆきまつり

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さむい。ねむい。けむい。
新野の雪祭りの主な感想。みんなの。
その通りだった。(雪が無い分例年よりましだって言う人もいたけど、それでも。)
芸能の原点と呼ばれているそうだ。
その通りだった。
原点。原点を磨くとこうなるのかって言う原点ぶり。
酒の席の「お前、なんかやれや」が、磨き抜かれて神の味。
原点に尾ひれがついたらエンターテインメント、探求すると神事なのだな。
いやー。
もう。感想をこれくらいにしたい。
写真や文章やちょっとでも伝えるのが悔しい。
みんな、自分の目で見といなしもいな。

すごいぞ(あ▼あ;)


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けむいの正体になるのは二つのでかいたき火。
いっこめはこれです。どんど焼きの山。
新野はとくにどんど焼きはしないそうで、雪祭りで焼いてしまうのだそう。
「火をつけないでください」
だいじだいじ。

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23時すぎ。
もう前からちゃくちゃくと神事は進んでいるようで、
見所の部分が、おもに、お祭りとしてお客の入りどころ。
さぁ、何時に始まりますよ、というのがない曖昧に、センスを感じます。
関わらなければ関われない全て。

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ありがたい空気をのぞきこむ。

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控え室では装束をまとった人達が火に当たっている。

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お祭り中笛は鳴り続ける。
ひっそり人を入れ替えながら。

ひや〜ひや〜。ひゃありゅうひ〜。

神事に待ちくたびれていると、
待ちくたびれたから出てこいと、殴り込む人達が現れた。
やだ、気持ちが聞こえた?(め▽め;)

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「らんじょう〜〜らんじょう〜〜」

なんと角材を持った消防の人が、がんがん控え室を叩き始めた。
全共闘時代彷彿(あ▼あ;)戦国自衛隊??
のっけから、古代に呼び戻されるのでなく、近代史なのに、度肝を抜かれる。
やっぱり抜かれるなら「どぎも」だよねっ!

時代時代でやんかこぞう(やんちゃなひと)はいるようで、
壁に穴をあける人(修理費はあけた人持ち)、人の頭叩いちゃった人、
等々あったそうで、らんじょうらんじょういいながら叩く壁の部分だけ、
遠目には木目調だけど、がんがん鉄板風味の音がする。補強済み。

今年は、叩く前はそんな武勇伝をなぞりながら、
新たな歴史に鼻の穴を膨らませていた人もいたけど、
神様のじらしに負けて、ときどき、がんがん言う音が弱って行ったりして、
その度におとーさんたちから「ほら、がんばれ!らんじょうらんじょうっ!!」と、
追い炊きを受けていた。やったらんかーい!(あ▼あ;)ノシ

そもそもが優しい人達の祭りである。

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祭りのスタートだ。
これは、火が船に乗せられて、境内のたいまつに火が入れられるところ。
ぎみっく!!(あ▼あ;)
三本のロープの間をふらふらとこぶねがいく。
何しろ、可燃物が火をつんでますからね。どきどきマックスでつよ。
真下に立つ人とか大丈夫かしらとおもいつつ。

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無事にひがつくと、ささをもった群舞がたた〜っと走り込んできて、ぐるぐるした。
バレエの、村娘の踊り、とか、そう言う位置っぽい。

で、いきなり主役の幸法さんがあらわれるのだ。
たたっとやってきて、しゅたっと片手を上げて、
「さいほうはいりますっ!」
みたいなポーズをとった後境内の正面で舞い始める。

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新野の道の駅におんなじポーズの像があったなぁと、やっとこの人が誰だかわかった。
幸法どのだ。
ぴくみんみたいな頭のつるの先には小さく五穀が包んでぶら下がっている。
舞ってポーズとって舞ってポーズとって、
ほっちょ(?)とよばれる棒で女性の頬をなでては「子宝」を祈って行く。

おいらも、なでられた。にどもなでられた!(あ▼あ;)双子か??

舞う所々で、お酒を召し上がるのか、ちょっとふらふらになったりしながらなので、
立ったり座ったりはすごい大変な事になってくる。

簡単な動作にみえて、相当大変な舞である。

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ささらならし隊にはちっちゃなコもいるのだが、もう二時とか回ってくると。。。

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ねぶい。
舞の途中だってかまうもんか。ねぶい。

ないたりきぶったりはしない。にいののこだもの。
でも、ひたすらねぶい。ねぶいんだよぉおおおお。

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あ、桜井さんだ。
美博の桜井さんは相当熱心な先生だ。
伝統芸能のあれこれを写真に収め、何やかやメモをし、
熱心に熱心に何かを書き付けている。

ぱんぴーな私はあれこれ質問にいったりするんだけど、
めんどくさいと思うのに、桜井さんはいつもふんふんきいてくれる。
静かだけど、情熱のある先生だ。

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そこにモドキがあらわれた。
幸法さんの「もどき」だ。
偉いのがいたら、まねをするやつがいる。
けど、よくみたら、色々正反対。

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こっちが幸法さん。
ちがうのわかるよね。
舞い方もあれこれ逆になっていて、これもとても面白い。

で、このあとなのだ。
「競馬(きょうまん)」とよばれる、お馬さんが出てくるんだけど、
私はこれをものすごく舐めていた。
と、いうのも、雪祭りのポスターを見たとき、そこに「馬を履いた人」が写っていて、
それは、宴会芸の人気コスプレ白鳥チュチュの様に見えたので、
てっきり「色物」だと思い込んでしまっていたのである。
笑う準備万端。

でも、ちがった。これが一番すごかった。

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白馬にまたがった人が馬を舞わせ、最後、満月と三日月の弓を引くのだけど、
その、馬のからくりの扱いのうまい事ったら!!!!
軽く、浄瑠璃の域で、一瞬たりとも目が離せないの。

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二頭出てきてね。
真っ暗に沈む参道に向かって弓を射る先に、
子供達や大人達や矢が欲しくてまっている。

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鞍には虎が描かれていて、金銀瑠璃珊瑚の鈴はしゃんしゃんなって。
スモークの炊かれる中本当に神秘的な風景。

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空が白んできた。
見上げたら、この小さなお堂と渡り廊下と能舞台を包み守る様に、
ぐるっと杉が伸びていた。
あぁ。守られている。
天井の高い協会のフレスコと状態は全く一緒で、
ただ、音が響くのでなくひたすら染みて行くのが、日本なのかな、
そんな風に思ったよ。

で、こっから、寒さが一気にくる。
眠気もちょっと襲ってくる。

そこにやけに元気なキャラが現れた。神婆(かんばぁ)である。

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左に。
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右に。
ルンルンどころか、ぶんぶん袖を振る。

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相当な元気ぶりだ。

飯田のお祭りを見ていて、一個おもったことがあるんだけど、
飯田の神様(?)には女は二種類しかいない。
ひいな(未婚女性〜おぼこくて可愛らしい未婚女性)
ばばぁ(類義語:おかあ)(おかあさまという敬称でもあるし、マダムみたいなもんだな)

例外として「おねえま」。
男を見る目が厳しく空気読んでついてきてくれないタイプの女性。
神事に出てくる事はないけど、人外では例えられてる可能性あり。

祭りのキャラクターはひたすら「男の種類」を繰り出すのだ。

動物のディスプレイを人間は男性がやるんだな。


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鬼がきたよ。誰かが嬉しそうに言った。
もうねむくてよくわからない。

「あれを、こわっちゃったりしてね。。。」

かんかんうちつけている斧と何か。
一組の斧みたいなのが折れた。あ(あ▼あ;)ほんとだ。


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宮司さん達と何か問答しているけど、やっぱりよくわからない。
聞こえたいけど、眠くて寒くて朦朧としてた。
さらに、祭りが長過ぎて、火が消えてくのである。
こうなると、おき火に張り付いて動けない。うう。

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なんか言われちゃ、「おおお〜」と、しょっかーみたいに声を上げる鬼。
ら、来年は、聞くぞ。来年はもっとちゃんと防寒対策してくるぞ。
くそーーーーーーーーーもーーーーーー(+▲+;)

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つり革も無いのに通勤電車の居眠り状態の私の前に、更なるキャラ。
そのまえに「ごめん寝」をする、白いたてがみの何か。

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馬?馬なの??
観客の自信なさげな声が「うまだな」と、小さくつぶやくのを拾ってみる。

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男が小さな持ちを両手に持って
「三升のコメでついたもちじゃー」
とか、いいながら、赤い襦袢の馬(どう考えても女性だと思う)
の上をくるくるとまわす。
たぶん(ねむくてうろおぼえ)で、それじゃたりなさそうってんで、
もっと沢山のコメでついた餅(同じ物だけど)に取り替えて、
馬の機嫌を取ると、ようやくまたがれました。めでたし、な、お話。

女子のご機嫌のとり方的なおはなしなんでしょうか(あ▼あ;)

その、最中の、掛け合いがおもしろいです。
何しろ、拡声器も無ければ、そんなに声を張り上げるのでもないので、
こう、演劇でもなく、なんというか「こういう行事」と、普通の人がやるところに、
面白さ満載です。
いつもの○○君がちょっとちがってみえる、みたいな。

役所はくじ引きなので、日頃のヒーローがヒーローでいられるとは限りません。

で、そのあと、個人的には待ってましたの「獅子鎮め」。

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獅子はどこかな。あ。赤い鬼の向こうに、、、

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え?しし??(あ▼あ;)

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風景はドッグランの大型犬。。。

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いいこいいこに伏せてます。

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さっきの、馬の様に、こんどは男を「鬼」がやります。
言い様に寄っては、天でなされる事が地でもなされる感じで、先に地がくるあたり、
地球は人の物!な南信ぽいです。
神様も、ごらんになって、このやり取りは面白いと思われたのでしょうか。
意味合いが乗るか乗らないかはなぞだけど、
人の馬は一人がやっていたけど、鬼の獅子は二人が入っています。

やるなー(あ▼あ;)

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ししも、無事にかえっていきました。

このあと、鍛冶屋の親父と弟子のアドリブコメディーがあるのだけど、
もう、寒くて眠くてカメラも動かなくて、記録はリタイア。

おまけ。
寒さでじっと見てた火の中に、仏様になりそうな角材が。

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ね。で、帰り際みてみたら、

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こうなっていた。
去年のどんどで、燃え残りは神棚に上げておまつりするって、
水引屋さんの関島さんがおっしゃってたから、おいらもこれを持ち帰りたかったけど、
ねむくて根性無かった( ꒪⌓꒪)
誰か気付いて持ってかなかったら、地上に降りてみた物の速攻返される神様の声が聞こえそう。

「あ〜〜れ〜〜〜〜〜」

夜11時から翌朝の9時頃まで。
いやぁ。これでも、がんばったほう。。。

テレビの取材が着ていた。
ダイドーさんがスポンサーで日本の祭りを記録に残すという偉業だ。

吉村作治さんきてた。
シメコメを祭り半ばに撮っていた。
それをみて地元の人が、
「まるはちにとまってるんだったら、シメコメは朝(祭りの後)撮ればいいのに」
と、いった。

これは、皮肉じゃなくて、地元の人がめっちゃ親切に、
「明るくなってから終わりのコメントを言えば、全部見てたんだって演出になりますよ」
という、アドバイスだ。俺とは器が違うのだよ、俺とは。

ツイッターでは「作治きてるなう!新野から金の獅子面でたか?」などと、
大変なうなついーとも飛んでいた。
田舎だと思うと、大変だ。ジョハリでいう「盲点の窓」が全開。

まぁ。いまいっても、あとのまつりのまつりのあと。

くそーーー!!!
来年はちゃんとみるぞーーーーー!!!
posted by つぐみ at 09:00| 東京 ☁| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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